医学英単語は,分解すると覚えやすい!【語源学習法のすゝめ】

全国の医学生のみなさんは,様々な医学用語を英語で覚えることも多いでしょう.その理由は,大学の試験に出題されるからだったり,英語で書かれた論文を読むためだったりします.

医学用語を英語で覚えることに損はありません.一般的に,和訳によって作られた日本語の単語より,英単語の方が体系的にできていることが多いと言われます.

「でも,日本語ですら既に覚えることが多いのに,それにくわえて英語も覚えるとなると大変……」

そう感じている人も多いのではないでしょうか?

そんなあなたに朗報です!

医学英単語の多くは,基本的なパーツを組み合わせてできています.そのため,まずはパーツを知り,そのあとは語源に基づいて単語を学んでゆくことで覚えやすくなります!

例を見てみましょう.

ヘモグロビン hemoglobin の先頭の hemo- は,「血」を意味します.血の赤い色を作っている大事なタンパク質ですから,イメージしやすいですね.

一方,-stasis という接尾辞は,何かをとどめることを意味します.これは,生理学の重要な概念であるホメオスタシスという単語で知られていると思います.

では問題です.hemostasis という単語はどんな意味でしょうか?

答え









そうです,「止血」です!

このように,hemo- と -stasis を組み合わせて hemostasis という単語ができていることが分かれば,覚えやすいですね.

ちなみにイギリス英語では haemostasis です.アメリカとイギリスで綴りがちょっとくらい違うのは,仕方ないですね.



別の例も見てみましょう.

コレステロール cholesterol の先頭の chole- は,「胆汁」のことです.英語では,胆汁に関係する単語に chole- が付きます

では問題です.胆汁が通る管である「胆管」を英語では何というでしょうか?

答え









そうです,「bile duct」です!

胆汁は英語で bile と言いますね.これを通す管 duct なので,bile duct です.

続けてもう 1 問いってみましょう.肝臓で作られた胆汁を貯めておく場所である「胆嚢」を英語では何というでしょうか?

答え









そうです,「gallbladder」です!

胆汁のことを英語では gall と言います.これを貯めておく場所なので gallbladder です.



いかがだったでしょうか?いくつかの基本的な「パーツ」を覚えておけば,そこから色々な英単語の意味が推測できることが分かりますね!

この「語源学習法」が,全国の医学生のみなさんの助けになれば幸いです✨

ではまた!