競プロ用語

twitter上の競プロerの文化や,erが使っている用語を紹介しようと思います。

・色

競プロのコンテストに出場すると,成績に応じてレートが変動します。レートは色分けされています。

例えばatcoderでは

レート
自由色 3200以上
2800以上
オレンジ 2400以上
黄色 2000以上
1600以上
水色 1200以上
800以上
茶色 400以上
灰色 0以上

と色分けされています。サイトによって少しずつ違いますが,どのサイトでも赤が一番強いというのは共通しているようです。

「○○コーダー」というのはこの色を指します。例えばレートが2000以上2400未満の人を「黄コーダー」と呼びます。

twitterのアイコンを自分の色に合わせておくと,どのくらい強いのか見た人がすぐに分かるので便利です。

赤コーダーの人が自分のtwitterアイコンをあえて灰色にすると,ハラスメント(後述)になります。

・リプライ

強いer同士の間では意味の分からないリプが常時飛び交っています。初めのうちは理解しようとしなくてもよいでしょう。いつか分かるときが来ます。

・ハラスメント

 良い成績を取った人が「自分は頭が悪いので~」などと言っているとイラっとしませんか。このように謙遜によって相手に精神的攻撃を加える行為を「ハラスメント」と呼びます。また,格下の相手を過度に褒め称える行為もハラスメントに含まれます。

強いerはよくハラスメントをします。しかしこれは,ただ相手にダメージを与えて楽しんでいるわけではありません。ハラスメントをされた人が「なにくそ」と思って這い上がって来るのを待っているのです。つまりハラスメントは一種の優しさです。

ハラスメントをされたら,「自分は期待されているんだ」と思ってがんばりましょう。その努力はきっと報われます。

・なぞなぞ

一部のerは「クソなぞなぞ」をします。

「<クソなぞなぞ> ~~ってな~んだ?」の形式で出題され,リプで回答します。

その多くがくだらないダジャレによるものですが,このようななぞなぞを解くことは,人が何を言いたいのかを推察する能力の訓練となります。マヨ子さんという方とDEGwerさんという方がよくやっているので,見かけたら取り組みしましょう。

・575

俳句。それは,17文字で心を表現する日本の文化。

競プロerは,どうでもいいことをなぜか575調でツイートします。見かけたら「575」とリプして指摘しましょう。また,575の指摘に慣れ過ぎるあまり,「575」という指摘に対して「5」(「ごーしちご」が5音節なので)とリプを返すerもいるようです。そうしたら,「ご」は1音節なので,「1」と返しましょう。きっと「2」というリプが返ってきます。

typingwar

http://typingwar.trap.games/

 タイピングゲーム。タイピング速度がレートに比例するという迷信があり,多くのerがこのゲームをやっています。

用語

競プロerの使う独特の用語をいくつか紹介しておきます。

「~完」…コンテストで何問完答したかを表す。「3完」で3問完答したという意味。この言い方は競プロに限らず,数学の試験においても使われているようである。

「プロ」…相手を褒める言葉。褒めるとはすなわち煽ることである。誰かが「~ができた」と呟いたらすかさず「プロ」とリプを飛ばすべし。また,「プロ」と言われたら,挨拶だと思って「趣味」と返すのがよい。

「はい」「いいえ」…感動詞。「はい」は肯定,「いいえ」は否定を表す。ネタツイの最後に「(いいえ)」と付けることで,それがネタツイであることを明確にすることができる。当たり前のことを言うときに最後に「(はい)」と付けることで,それが当たり前であることを明確にすることができる。「プロ」「趣味」と組み合わせて「はいプロ」「いいえ趣味」と使うこともできる。

「太陽」…0完,即ち一問も完答できなかったことを華々しく報告する際に使う言葉。「太陽をキメる」「太陽が生える」などと使う。

「罠」…一見正しいかのように思えるが実は間違っていること。間違ったことを言ってしまったとき,「これは罠で…」と訂正する。ネタツイとしてあえて間違ったことを言うときには,最後に「(これは罠)」とつけることで誤解を防ぐことができる。

「実質」…事実を誇張するときに使う。例えば,コンテストで簡単な問題が2問,難しい問題が3問出題されたとき,本当は3完したがそのうち2問はやるだけだったので実質1完,のように使う。誰かが「太陽」と言ったときは,その前に「実質」が省略されていることが多い。

「任意」…数学用語。「頭が悪いので任意の問題が解けない」とは,「どんな問題Pに対しても,『私はPが解けない』が成り立つ」,つまり「どんな問題も解けない」という意味である。「私以外の任意の人間がプロ」「任意のプロの成長速度が速い」など。

「頭」…頭脳。「頭がついていない」は,頭が悪いという意味。「頭が欲しい」は,頭が良くなりたいという意味。

「殴る」…やや強引に物事を解決すること。「頭で殴る」(頭脳を使ってやや強引に物事を解決する),「セグ木で殴る」(セグメントツリーでやや強引にACする)など。

「うぃーん」…擬音語。歩く音,目を閉じる音,エゴサする音,ACする音など,何にでも使える万能の擬音語である。

「†」…ダガー。「†○○†」のように使い,○○の部分には悪魔的行為が入る。「†グローバル変数†みたいなウンコード」(C++グローバル変数をむやみに使ってはいけない)など。

「キャッ///」…キャッキャッ///ハラスメントは楽しいな!!キャッキャッ////

「ア」…死。「~なのでア」「~してしまった(ア」など。

 

DEGwer構文…「はいプロ 世界一○○が上手 ○○界のtourist ○○時代の終焉を告げる者 実質○○ ○○するために生まれてきた男」の空欄を埋めることによって相手を煽る構文が完成する。touristはベラルーシ人の競プロer(強い)。例えば「起きた」というツイートに対して「はいプロ 世界一起床が上手 起床界のtourist 布団時代の終焉を告げる者 実質朝 起床するために生まれてきた男」などと使う。

双子構文…「僕は永遠にあなたの○○を抜かせません。どのようにして○○をしているのか教えていただけないでしょうか」と煽る。

「うぃーんビートビートひるどwwwwwwうっくっくwwwwwwえいえいえt(←いずらいt)いえいwwwwらて。」…コピペ。とりあえずうぃーんビートビートひるどwwwwwwうっくっくwwwwwwえいえいえt(←いずらいt)いえいwwwwらて。というリプを飛ばせばうぃーんビートビートひるどwwwwwwうっくっくwwwwwwえいえいえt(←いずらいt)いえいwwwwらて。なのでうぃーんビートビートひるどwwwwwwうっくっくwwwwwwえいえいえt(←いずらいt)いえいwwwwらて間違いなし。うぃーんビートビートひるどwwwwwwうっくっくwwwwwwえいえいえt(←いずらいt)いえいwwwwらて。の正しい発音の仕方はこちらで紹介されています。

私も練習してみましたが,「いえい」と「らて」のギャップが難しいようです。

 

これらの用語を使いこなせるようになるまでには時間がかかります。また,言語は生き物ですから,これらの用語も刻一刻と変化してゆきます。ただ,競プロの世界に飛び込んでいったとき,何も知らないのと基本的な単語を知っているのでは大きな差が生まれます。この記事が少しでもあなたの役に立てればと思います。

競プロ

学校でパソコン同好会があり,僕はそのプログラミング部門で後輩に C/C++ を教えています。人にものを教えるというのは結構難しいんですね。

 

人にプログラミングを教えるにあたって最も苦労したのが「何を作ればいいのか分からない」ということ。

プログラムは書いた分だけ上手くなります。逆に言うと,自分で書かないと上達しません。

僕が小学生のときにプログラムが上達しなかったのも,作るべきものが特に無かったからです。

 

同好会でも,後輩たちはこれまで何をするともなく適当にコードを書いているだけでした。(ちなみに僕は自分が書いたバグだらけのコードを頑張って修正していました)

 

とにかく何かテーマが欲しい。何を作ればいいのかを提示して欲しい。

 

そんなとき僕が出会ったのが,競技プログラミングでした。

 

競技プログラミング。略して競プロ。

正しいプログラムをいかに早く書けるかを競う競技。

 

atcoder(https://atcoder.jp/) や codeforces(http://codeforces.com/)などのサイトで定期的にコンテストが開催されています。

例えば,「入力されたいくつかの数のうち,1が何個あるかを出力せよ」という問題が出たら,数を1つずつ読み込んで1の個数を数えるようなプログラムを書いて提出します。提出したら即座にジャッジ(正誤判定)が始まり,いくつかのテストケースが実行されます。プログラムが全て正しい出力をしたら「AC」(accepted),出力が間違っていたら「WA」(wrong answer),プログラムが重くて実行に時間がかかりすぎたら「TLE」(time limit exceeded)と表示されます。ACすると得点を得ます。

一回のコンテストでいくつかの問題が出題され,得点の合計を競います。

 

僕は今年1月に競プロを始め,その効果に驚きました。 

 

競プロは実用的なプログラミング力をつけるのに適しています。

自分の書きたいものを書くより,与えられた問題を解くほうが,すぐに力がつきます。

 

というわけで,今年度からは同好会で競プロをやることにしたのです。

 

 

競プロをやる人のことを「競プロer」と呼びます。僕は単に「er」*1と呼びます。

日本人のerは,twitter上にたくさんいます。(僕が競プロを知ったのもtwitterを始めてからです)

twitter上のerは不思議な日本語を使います。「プロ」「はい」「いいえ」「これは罠」「太陽」などの言葉の使い方や,括弧の使い方が特徴的です。

また,過度な謙遜による煽りが多い世界なので,強くなるまでは会話に参加することができません。

 

ここら辺の詳しいことに関しては,また改めて記事を書きたいと思います。

 

ではまた。

 

…というかこの記事,書き方が下手だな。誰だこれ書いたやつ。

*1:口を半開きにして,「あー」と発音します。

はじめての記事

初めまして。さちせにと言います。

「幸せに」と書いて「さちせに」と読みます。

高校生です。

考えることが好きだったのですが,色々なことを考えているうちに精神病になってしまいました。

このブログには,自分の考えていることや,勉強に関することなどを書きます。